高齢者福祉マップの見直しについて、出席者のご意見も踏まえて、今後の方向性を検討していきたいと思います。まず、資料1をご覧ください。
これは、在宅介護支援センターで高齢者の実態把握をする際や、ケアマネが事業所を紹介する際に使用しています。また、認知症ケアパスの機能を追加し、認知症の容態に合わせたサービスを紹介するために使用するものとして運用しています。来年度、地域包括支援センターを増設するため、マップの表紙のページに記載している在宅介護支援センターの部分の修正が必要です。現在載せている地域包括センターは廃止となりますので、電話番号などもそれに伴い廃止となり、増設した地域包括支援センターの連絡先を載せることになります。
1ページ目は、認知症のケアパスの機能を備えています。認知症の症状を5段階に区分し、その容態に合わせて、この後のページに出てくる高齢者福祉サービスや介護保険サービスを紹介できるような仕組みとなっています。
2ページ目は、高齢者福祉サービスが記載されています。介護保険法の改正により、一部サービスが変更となります。なかよしサロン、日常生活支援、家族介護慰労金支給が廃止となります。そのため、このページの修正は必須であると考えています。このページを下から開くと、裏面に地図が表示されています。地図には、医療機関・公共施設・介護保険事業所の一覧が載っています。介護保険事業所は年々変化するため、毎年見直しが必要となっています。最後のページは、介護保険サービスの利用の流れが記載されています。
事務局としては、今後この高齢者福祉マップを現状のまま1冊にまとめた方がいいのか、それとも分冊したほうがいいのか、内容の充実はどのような方向で整理する方が使いやすいかということについてご意見を頂きたいと考えています。本日は、まず既存でどのような媒体が出回っているのかについて、出席者のみなさんで情報共有していただき、さまざまな意見を頂きたいと考えています。
まずは障がい者分野で使用しているマップについて、福祉課の清水氏からどのようなものを使用しているのか説明をお願いします。
障がい者分野で使用しているマップは、高齢者福祉マップの障がい者版のようなものです。表紙に相談窓口が載っており、次のページに事業所・公共施設などが記載されています。障がい者分野では、18歳未満では、相談窓口は複数ありそれぞれ異なりますので、相談窓口を年齢別に分けて載せています。最後のページでは、障がいサービスの利用の流れを記載しています。このマップである程度情報が網羅できるような形になっています。平成22年度に作成し、毎年改定しています。使い方としては、相談窓口でサービスの利用の仕方を説明する時や、事業所の紹介などで使用しています。
何か質問はありますか。
既存の高齢者福祉マップは、何か使いづらい部分があるという意見がありますか。
文字が小さいことや、認知症ケアパスの部分が理解できないなどがあります。また要望としては、さんさんバスの時刻表を載せて欲しいということがあります。
障がい分野版でも、さんさんバスの時刻表を載せてほしいと言われます。
マップを見るだけでは、自分に何が必要なのかが分かりにくいと思います。多くの記載されている情報の中から自分にとって必要な情報を得るのは多くの人は難しくて、誰かそれを支援するか、あらかじめそれがしやすいように構成するかしかないと思います。既存のマップはとても良いと思いますが、あまりたくさんの情報を載せると、必要な情報の抽出が難しくなるので、できるだけ最低限にしたほうが良いです。
現場で使用している上での意見では、高齢者福祉サービスの部分で、軽度者と重度者が利用するサービスは混在しているため、段階別に記載するような形にして欲しいです。また事業所の一覧では、載せている順番がわかりにくいです。また医療機関の情報が少ないので、専門科などが載せて欲しいです。
このマップを一番使用する人は誰ですか。
在宅介護支援センター、地域包括支援センター、介護保険のサービス事業所だと思います。
ケアマネはあまり使用していないです。
実態把握の際は必ず持っていきます。このマップを使用して高齢者福祉サービスについて説明し、自宅に1冊置いていただくよう伝えています。
よく使っている人にアンケートをとるのはいかがですか。
地域包括支援センターは直営ですし、在宅介護支援センターは3か所、居宅介護支援事業所はみよし市内には10ヶ所程度のため、アンケートをとることはできると思います。
毎年の配布数はいくつくらいですか。
3000~4000部程度だと思います。
べんりマップはどうですか。
民間で作成しているものになり、各部署で配布しますので、実数は不明です。
自分のクリニックでは掲載は断っています。
民間で作成しているマップについては、掲載するかどうかはクリニックごとで対応が異なります。
マップの作成費用はどの程度ですか。
1部140円程度です。
分冊したほうがコスト削減になりますか。
ページ数と使用する色の数によっても費用は変わるため一概には言えませんが、分冊の仕方によっては、コスト削減できる場合があります。コスト削減は検討していくべき課題ですが、コスト削減ありきで利用しにくい媒体になっては元も子もないので、利用価値の高い媒体としていくことを優先します。包括支援センターが増設され、今後在宅医療などの内容を充実させていくことが必須となっていますので、医療資源などを載せるにあたって、充実した内容にしていくことを検討していきたいです。
医療資源に関しましては、配布資料の中にある、医師会・歯科医師会・薬剤師会のホームページに掲載している情報をご覧ください。この掲載されている情報も、今の段階では高齢者福祉マップに載せていないため、今後掲載などの対応について、各団体からのご意見をいただきたいです。
薬剤師会で話し合いをしましたが、かかりつけの薬局や医療機関を書く空欄を作っていただければ、マップに薬局の一覧は載せなくても良いという意見がでました。
ひまわりノートでは、始めのページでかかりつけ医や薬局を記載する形になっています。歯科医師会では、クリニックの一覧を掲載することについてはいかがですか。
情報提供してほしいという関係団体からの依頼があれば、提供しています。また、歯科医師会で作成しているホームページ上に乗っている情報が古いため、最新のものに変更していく予定です。
医師会はいかがですか。
医師会の非会員の診療所は、マップに載りますか。
豊田市と話し合いをしていますが、本来は会員、非会員で区別するべきではないと考えていますが、非会員の場合、情報を得ることができないなどの課題があります。
歯科の場合は、非会員の診療所の方が、在宅診療を行っているところが多い場合もあります。
薬剤師会ではいかがですか。
ほとんどの方が会員になっています。
民生委員では普段マップを使用しますか。
担当地域だということを説明する時に、マップを使用することもありますが、字が小さいです。毎年民生委員にマップを配られますが、いつ作成されたものが分からないので、改定した場合の年度もしくは日付を記載して欲しいです。
ホームページ上でこのマップを見ることはできますか。
マップをそのまま載せていませんが、マップに載せている情報は掲載されています。
施設の相談業務で使用しますか。
あまりマップを使用することは少ないです。施設を紹介するときは、別で市が作成している事業所リストを見ることがほとんどです。
ホームページ上で情報を得ることは多いですか。
高齢者はインターネットを見ることはあまりないですが、子ども世代になると、インターネットを使用すると思います。
このマップを見る人の対象をどのように考えていくかによって、載せる内容が変わると思います。ケアマネ業務上、事業所一覧を見ることはあまりありません。業務上、送迎範囲やサービス内容が必要になるので、既存のマップで対応することは難しいです。
初めて外来受診に来た人や、認知症の疑いがある人が見るには、ちょうどいいものだと思います。初めて病気になって、どこに相談していいかわからない人に向けて提供するものとして使用するのはいかがですか。詳細については、市のホームページに載せればいいと思います。
地域包括支援センターで使用する際も、そういう場合が多いですか。
そうだと思います。
診療所で使用する場合いかがですか。
初めてマップを見ましたが、利用しやすいと思います。
医療機関や薬局に置くような形で使用するのはいかがですか。
市民病院ではいかがですか。
先日院内の勉強会でマップの紹介がありました。医師や看護師にも好評でした。
医療機関に初めてかかった人に対して、提供するものという位置づけだと思います。また、医療機関の一覧は、地区ごとに分けることはいかがですか。
地域包括支援センター・在宅介護支援センターとしても、医療機関の一覧は、地区ごと、あいうえお順に分けた方がいいですか。
地区毎はありがたいですが、あいうえお順でも良いと思います。
マップの色の種類も少なくしてもいいのではないですか。あまり多いと高齢者にはかえって見にくいです。
色もですが、載せる情報が多くなると、分かりにくいと思います。高齢者が対象ですのでできるだけシンプルにしていただく方が良いと思います。
介護保険の事業所の一覧を載せないという意見もありましたが、そうであるにしても居宅介護支援事業所の一覧は載せて欲しいです。
医師としては、介護保険の事業所の一覧は欲しいです。
マップという名称がついていますが、このマップでは場所の説明はしにくいです。マップという名称の変更は考えていますか?
従来マップという名称でしたので、変更していませんでした。
困った人が、まず相談する窓口がわかること、その後どういう流れで介護保険のサービスを利用していくのかが分かれば良いと思います。
皆さんの意見をまとめると、基本的には1冊に情報を集約したいということ、病院に初めて受診した人・介護保険のサービスを利用し始める人を主なターゲットとして情報提供できる形にしていきたいという意見が出ました。次回の会議では、みなさんのご意見を参考に、市としてどのような方向性ですすめていくのかを話したいと思います。
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