みよし市ホームページ > 平成21年度町長施政方針
最終更新日:2023年5月16日
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三好町長
久野知英
平成21年第1回三好町議会定例会の開会にあたり、平成21年度の町政運営に対する私の所信の一端を申し上げ、議会ならびに町民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。
昨年4月に町制を施行し50周年という節目を迎え、町主催はもとより、行政区や各種団体においても趣向を凝らしたさまざまな記念事業を実施いただきました。わが町は、活気と活力のみなぎる町として目覚しい伸展の歩みを続けてまいりましたが、この伸展の礎には先人・先輩をはじめ「ふるさと三好」を愛する多くの皆さまの英知と努力があることに感謝するとともに、変遷の歴史を振り返っていただく契機としていただけたものと思います。
また「市」として新たな歴史を創造する基礎固めの年と位置付け、市制施行に向けた準備を進めてまいりました。市制施行につきましては、2月15日号の「広報みよし」で町民の皆さまにお知らせしたように、市の名称は平仮名の「みよし市」、市制施行の日は平成22年1月4日と決定させていただきました。本年6月議会に関連条例を上程させていただき、可決決定をいただいた上で愛知県へ所要の手続きを行ってまいります。
迎える平成21年度は、市として新たな歴史の幕が開く年となります。市制の施行に向けて法に定められる必要な手続きや町民の皆さまの生活に関わる住所表示など円滑な市制への移行に万全を期してまいります。「ふるさと三好」のさらなる伸展を目指し、皆さまとの協働により、いつまでも住み続けたいまちとの評価がいただけるよう熱意と誠意を持って取り組んでまいりますので、議員各位ならびに町民の皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
さて、米国の金融危機に端を発する世界的な景気の急激な減速は、100年に一度の経済危機といわれており、わが国の経済事情も急激な円高と株安が進み、外需は激減し、内需も景気悪化による先行き不安などの要因により低迷しています。1930年代の世界恐慌以降、最も深刻な経済状況ともいわれ、企業の業績の悪化と相まって、深刻な雇用および住宅問題が生じております。とりわけ「ものづくり愛知」といわれ、活況を呈してまいりました愛知県における経済の悪化は、報道のとおり深刻な状況にあります。
わが町の財政状況も、自動車関連企業をはじめとする企業業績の急激な落ち込みにより、主要財源であります法人町民税の歳入予算額は1億2,011万円と、当初予算ベースで前年度と比較すると46億8,000万円もの減であり、かつてない大幅な減収を見込んでいます。他方、歳出予算では、企業の業績悪化に伴う法人町民税の予定納税還付金は、還付加算金を含め27億2,986万6千円が必要と見込んでおります。
また雇用環境が悪化する中、離職を余儀なくされた方を対象に本年1月から緊急雇用対策を講じてまいりました。雇用期間は本年3月末日までとし、土木公園作業や遺跡調査作業などの業務に町臨時職員として従事いただいております。平成21年度も緊急雇用創出基金事業を活用し、9月末日までを雇用の期間として、従事いただく業務と人員を拡大し、雇用の創出に取り組んでまいります。
このように極めて厳しい財政状況、雇用環境の中ではありますが、安全で安心なまちづくりなど皆さまの生活に直結する施策、そして各行政区から要望いただいております地域まちづくりに係る事業などは堅実に推し進めていかなければなりません。
議会におかれましては、行政調査費の削減をはじめ事業の見直しに率先して取り組んでいただいたところであります。また議員報酬の減額についても議論いただき、本日議員提案により関連議案を上程いただく運びとなっております。町におきましても、経費の節減に努め、事業の必要性、緊急性を考慮し必要な事業を厳選するとともに、既存事業につきましても可能な限り事業内容の見直しをいたしました。また極めて厳しい経済情勢にかんがみ、町三役ならびに病院事業管理者の給料を減額することとし、関連議案を追加上程させていただきます。
財源の確保につきましては、安定した財政運営に資するため計画的に積立ててまいりました財政調整基金や目的基金を思い切って取り崩し、起債借入れを最小限にとどめながら有効に活用し運用してまいります。
議会そして町民の皆さまのご意見を拝聴しながら、職員一丸となって、知恵をしぼり、英知を結集いたしまして、この難局を乗り越えていかなければならないとの思いを強く抱いており、緊張感をもって不退転の決意で安全で安心のできる活力あるまちづくりを目指して町政の運営にあたってまいる所存でございます。難局を好機と考える手だてはあると思います。町民の皆さまの格別のご協力をお願いいたします。
町政運営にあたりましては、私の基本姿勢であります“心の通う対話とガラス張りの町政”を堅持しながら「町民と行政の協働によるまちづくり」「計画行政と行政改革の推進」「健全財政の推進」の三つを大綱とし、行政評価に基づき「子育て支援の充実」「小中学校教育の充実」「緑と水辺の保全と活用」「交通安全対策の推進」「防犯対策の推進」「防災対策の推進」「道路整備の推進」を重点施策として、地域の特性や特色を活かしたまちづくりを推し進めてまいります。
私は、2期目の町政運営のキーワードに「協働」を掲げ“夢と緑と活力あるまち”を目指して「マニフェスト」を発表しております。本年12月に2期目の任期が満了となります。言い換えれば、マニフェストに掲げた33政策の仕上げの年でございます。掲げた政策につきましては、精力的に取り組んでおり、既に目標を達成した政策もございます。推進中の政策につきましては、皆さまにお約束した目標の実現・実行に向け着実に推し進めてまいります。
平成21年度の施政の取り組み方針につきましては「マニフェスト」に掲げる9つの柱に整理し、皆さまの生活に関わりの深い政策を中心に述べさせていただきます。
平成20年3月議会で可決決定をいただき、同年10月から施行いたしました。今後は、この条例の定めに基づき、町民の皆さまの参加と協働によるまちづくりを推し進めてまいります。
平成20年度を目標に策定作業を進めてまいりましたが、市制の施行を平成22年1月4日と決定させていただいたことに伴い、名称を「みよし市総合計画」と改め、市制の施行に合わせ策定することといたしました。平成21年度にパブリックコメントを実施した上で基本構想案を策定し、平成22年3月定例会に上程させていただきます。
複合施設基本構想策定委員会を平成20年11月に設置し、策定作業を進めております。策定委員会において審議を重ねていただきながら中央公民館など関連する既存公共施設のあり方も含めて、平成21年度中に「複合施設基本構想」をまとめてまいります。
なお、基金を平成18年度から計画的に積立てており、積立額は今議会に補正予算計上させていただいた1億5,000万円を加えますと10億円余となります。
「町民活動サポートセンター」を平成20年4月に設置し、協働によるまちづくりに関する情報の提供や活動の支援を開始しております。また協働によるまちづくり推進研究会を発足し、職員向けのガイドブックの作成にも取り組んでいます。
平成21年度は、町民活動団体の追跡調査を行うとともに、町民活動に関わる団体を対象に交流会事業を開催するなど、協働によるまちづくりを着実に推し進めてまいります。
策定委員会を平成19年8月に設置し、本年度「景観、緑の基本計画(案)」をまとめております。
平成21年度は、パブリックコメントを実施した上で「景観、緑の基本計画」を策定するとともに、景観条例案の作成および「まちづくり土地利用条例」の改正について検討してまいります。市制施行後は、景観行政団体として名乗りを挙げてまいりたいと考えています。
地球規模での環境保全に対する意識が高まっている中、わが町も住宅用太陽光発電システム設置補助や低公害車普及促進補助、高効率給湯器設置補助など環境保全に関する施策の充実に取り組んでおり、平成21年度も環境保全のための補助制度を継続します。
また環境を創る公共工事の計画や設計、環境に配慮した公共工事の施工の指針として「環境創造型公共事業施工指針」を平成19年度に策定し、この指針に基づき工事の計画と設計を行うとともに、施工の各段階において環境配慮への具体的な取り組みを実施し、工事完了時には取り組み結果を検証しています。
なお公用車の更新にあたり計画的に低公害・低燃費車両に切り替えており、本年度末の導入率は74.7パーセントとなり、目標の70パーセントを達成しておりますが、さらに平成21年度においても5台の切り替えを予定しています。
三好池周辺の水辺と緑豊かな自然環境を保全し、利用される皆さまが水辺の自然を楽しみながら安全に利用できる公園づくりを目指して「三好公園池周辺整備基本計画」を策定いたしました。三好公園は、総合的なスポーツ・レクレーションの拠点となる総合公園であり、本年度、プール跡地周辺の園路や広場、駐車場と親水エリアを整備いたしました。
平成21年度は、公園用地として野球場北側の民有地の買収を予定しており、今後も皆さまが緑と自然を満喫し、安全で安心して楽しめる公園づくりに努めてまいります。
なお整備計画のうち三好池周辺の散策路整備計画は、多くの皆さまのご意見や極めて厳しい財政状況などを総合的に勘案し凍結いたしました。
4点目 「生産緑地保全のための農地活用」
農地の利用集積を図るため平成19年度から農事組合法人の運営補助を行っています。また耕作放棄農地を活用し、農業体験の機会を提供するため、農業委員会の皆さんを中心に「ほっとホット農園」を開設いただいております。
平成21年度も農事組合法人に対する運営補助および「ほっとホット農園」の運営を継続いたします。なお市制施行に向けた準備のため生産緑地地区都市計画決定図書の作成に着手いたします。
障がいのある人の支援につきましては、平成18年度に策定いたしました「第1期三好町障害福祉計画」に基づき、各種福祉施策に取り組んでまいりましたが、第1期の実績を踏まえ本年度に計画を見直し「第2期三好町障がい福祉計画」を策定いたしました。
平成21年度からはこの計画に基づき、各種福祉サービスのさらなる充実と事業所への支援を行ってまいります。
また障害者福祉センターの運営につきましては、対象者を従来の身体障がい者に加え、知的障がい者や重症心身障がい者まで拡大するとともに、障害者相談支援事業も合せて実施し、サポート体制のさらなる充実に努めてまいります。
要支援・要介護状態を予防するため「いきいき教室」「にこにこ教室」などの通所型介護予防事業や保健師が直接居宅に訪問する訪問型介護予防事業を行うほか、認知症家族支援プログラム終了者の見守りサポート事業と合わせて、介護予防事業の拡充に努めています。
また介護を総括的に支援する拠点として「地域包括支援センター」を平成18年4月に開設いたしました。高齢者虐待防止対策協議会を平成19年度に設置し、高齢者虐待の早期発見や地域での見守りネットワークを構築し、さらなる介護予防ケアマネジメントや包括的・継続的ケアマネジメントの支援を開始しており、今後も包括的かつ継続的な支援と予防策の一層の充実に努めてまいります。
アイ・モール、ジャスコ三好店内に開設した「ファミリーサポートセンター」に平成18年度からアドバイザーを配置し、依頼会員と援助会員の登録拡大を図っています。
平成21年度からサポートセンター「ふれあい広場」の利用時間を2時間延長し、ファミリーサポート事業の一層の充実を図ってまいります。
母子通園事業につきましては、心理相談員による発達相談の実施、保護者の皆さまの交流支援、作業療法士による発達支援の実施およびグループ編成による受入れや短期コースの開催などによりご利用を希望される皆さまの受け入れ拡大などを行ってまいりました。
また本年度からこども医療費の無料化の対象を中学校卒業までに拡大するとともに、妊婦・乳児の健康診査の公費負担を14回に拡充いたしました。
今後も保護者の皆さまの経済的な負担の軽減と子育てに関する相談の充実に努め、安心して子育てのできる支援体制を整えてまいります。
建設に取り組んでまいりました黒笹保育園と天王保育園は、民間法人による運営により平成21年4月に開園いたします。
なかよし保育園の建設事業につきましては、当初、耐震補強による整備を計画していましたが、鉄骨の強度不足などが判明したため、安全性から建て替えが最良と判断し、平成21年度・22年度の継続事業として整備いたします。
三好丘中学校は平成18年4月に、黒笹小学校は平成19年4月に新設開校いたしました。児童数増加に伴う南部小学校の校舎増築工事は平成19年度に完了いたしました。
また学校施設の老朽化に伴う大規模改修を計画的に進めており、平成21年度は、三好中学校の特別教室棟、屋内運動場の改修工事を施工いたします。北部小学校は外構2期工事を施工し大規模改修が完了します。
今後も、ふるさと三好の将来を担う児童・生徒が良好な環境の中で学習できるよう教育環境の整備に努めてまいります。
少人数指導等対応非常勤講師、特別支援教育対応教員補助者、学校図書館司書補助員、心の教室相談員、スクールアドバイザーの配置や専門医相談の実施、そして本年度から35人学級を小学校2年まで拡充するなど、児童・生徒一人ひとりに対応したきめ細やかな教育に努めており、ほかの市町村と比較し決して遜色はございません。
平成21年度から中学校1年にも35人学級を新たに導入し、小学校の学級担任制から中学校の教科担任制へと環境が変わる中で、よりきめ細かな指導を行ってまいります。
また学習指導要領の改訂に伴い平成23年度から導入される小学校における外国語活動を円滑に実施するため、ほかの市町村に先駆け、英語活動に経験豊富な外国語(英語)活動対応非常勤講師を配置してまいります。
3点目「食育の推進」
平成18年度に制定した食育推進会議条例に基づき食育推進会議を設置し、食育全般に関する調査・研究を進めてまいりました。本年度、住民アンケート調査結果を踏まえながら「食育推進計画」の素案をまとめ、パブリックコメントを実施した上で「食育推進計画」を策定いたしました。
平成21年度から食育推進計画に掲げる107事業を5年間の推進期間で計画的かつ継続的に実施し、食育の普及・推進に努めてまいります。
児童・生徒の安全と避難所の安全性を確保するため、耐震補強が必要な全ての小中学校の補強工事を完了しています。保育園の耐震補強につきましても平成22年度までに全て完了する予定です。
また主要な橋梁(きょうりょう)の耐震補強工事も計画的に施工しており、平成21年度は第4次緊急輸送道路に指定されています町道竹ケ花三好丘線に架かる昭和橋の耐震補強を予定しており、これにより計画した橋梁の耐震補強は完了いたします。
平成21年度から新たな防犯・防災対策事業として「防災情報メール配信」を導入し、登録いただいた皆さまに災害時の緊急情報と防犯情報を速やかに提供してまいります。
また地震の大きな揺れが到達する数秒から数10秒前に音声と表示でお知らせする「緊急地震速報受信器」を25カ所の公共施設に設置してまいります。
なお民間木造住宅の耐震診断および耐震改修への補助制度を継続するとともに、本年度から実施しておりますローラー作戦を引き続き展開し、民間木造住宅の耐震改修の普及に努めてまいります。
役場庁舎の整備につきましては、町民の皆さまの大切な情報を管理する防災拠点施設であり、整備に向けて、平成21年度中に実施設計をまとめてまいりたいと考えています。
町内20団体で自主防犯パトロール隊を結成いただき、地域の安全は自分たちで守ろうと自発的な防犯活動を精力的に展開していただいており、誠に心強い限りです。
青色回転灯の貸与、犯罪抑止用マグネットプレートの配付など自主防犯パトロール活動を支援するとともに、豊田警察署と連携を図りながら、地域の皆さまと一体となって犯罪のない安全で安心できるまちづくりに取り組んでいます。
平成21年度は、交通安全と防犯活動の拠点施設として「(仮称)三好町安心ステーション」を建設し、交通防犯指導員として警察官OBの人を配置し、安全で安心して住めるまちづくり体制の一層の充実・強化に努めてまいります。
なお施設の名称につきましては、公募により決定してまいります。
高齢者を対象とする参加型、体験型の交通安全実践教室や園児や児童・生徒を対象とする交通安全教室の開催など皆さまが悲惨な交通事故に巻き込まれないよう交通安全の啓発に努めております。
平成21年度も行政区からの要望個所を重点にカーブミラーやガードレールを計画的に設置するとともに、児童・生徒の登下校時の安全を確保するため「なかよし」「きたよし」「みなよし」地区において、総延長約1.35キロメートルの通学路をグリーン舗装いたします。また安全確保のため必要な交差点への信号機の設置を強く要望してまいります。
今後も豊田警察署や地域の皆さまのご協力をいただきながら、交通安全意識の高揚と安全対策のさらなる充実に積極的に取り組んでまいります。
4点目「AED(自動体外式除細動器)の設置」
心肺停止などの緊急時における迅速かつ適切な措置対処のためAEDを小中学校および多くの皆さまが集う公共施設に順次設置しており、現在まで35施設に設置いたしました。
平成21年度は、中央公民館と歴史民俗資料館に設置します。
世界でも低レベルの食料自給率の向上を図ることが必要でありますが、輸入などにより農産物の価格は低下傾向にあり、農家経営は厳しい状況にあります。こうした状況の中、農業の競争力を高めるためには、農産物の品質向上とコストの削減が必要であり、水稲および果樹の減農薬栽培事業の支援や農業近代化資金等利子補給など地場産業の振興に努めているところです。
平成21年度も耕作放棄地の利用集積を進めています農業生産法人ファームズ三好に対する高性能機械導入や農業体験を通じた生きがい対策としての農業塾開設に対する支援を継続するとともに、新らたに認定農業者や農業法人など地域農業の担い手育成に向けた支援策の調査研究に取り組んでまいります。
また三好下地区内において事業推進されています県営畑地帯総合土地改良事業につきましては、平成21年度に第2期造成工事に着手される予定であり、国や県の情勢は極めて厳しい状況ではありますが、早期に完了できるように強く国や県に働き掛けるとともに、引き続き事業を支援してまいります。
中心市街地、商店街の空洞化や少子高齢化などに対応した「にぎわいあふれる魅力ある商店街」の再生を目指し、これまでに街路灯建替え事業や商店マップ作成事業、朝市イベント事業、町内の梅とブドウを使用した柿酢ドリンク「いいじゃん美人」の特産品開発事業など、商店街の活性化策事業を支援してまいりました。今後も商工会が実施される経営技術などの講習会、研究会の開催や経営相談、巡回指導などの取り組みに対する支援を継続してまいります。
なお工業経済会など各種団体活動の支援事業、新規成長産業支援事業、ベンチャー起業家支援奨励事業につきましても継続いたします。
世界経済が急激に悪化する中、町内の商工業の経営状況も極めて厳しい状況にあります。わが町の伸展と活性化のためには、商工業の経営の安定が必要不可欠であり、商工業者への支援を拡充するため、緊急経済対策事業として本年1月から商工業振興資金信用保証料の補助率と補助限度額の引き上げ、そして新たに利子補給制度を導入したところでございます。
なお産業振興の基盤となります都市計画道路などの道路網の整備につきましては、平成21年度末までに三好ケ丘駒場線の三好ケ丘地区より県道東郷豊田線(旧国道153号線)までの全線を開通いたします。
またインター根浦橋の完成によりインター3号線の全線開通を予定しています。
3点目「中心拠点市街地の整備」
わが町の中心拠点市街地を整備していくため、今議会に新たな条例を上程させていただきました。これは、三好中心拠点地区における土地区画整理事業を始め街路事業や公園事業などによる都市基盤整備の推進を目的とする基金の設置条例であり、新たに積立金1億円を補正予算計上させていただきました。
“心の通う対話とガラス張りの町政”を一貫した基本姿勢とし、開かれた町政の運営に努めています。
この立場を与えていただいて以来、ふれあい座談会や提言箱を通して、多くの皆さまのご意見やご提言を直接お聴きしてまいりました。本年度も19の団体・グループの主催によりふれあい座談会を開催いただき、有意義な機会を得ることができました。
平成21年度も皆さまの率直なご意見やご提言をお聴きするため、ふれあい座談会を継続いたしますが、開催方法につきましては検討してまいります。
行政評価システムにつきましては、平成18年度から本格導入しており、本年度は40施策593の事務・事業について評価を行い、評価の結果を町ホームページで公表していますが、平成21年度より新たに外部評価制度を導入し、評価結果を検証してまいります。
2点目「町長交際費の縮減」
「町長交際費執行に関する取扱い基準」を見直し、交際費支出の対象を精査するとともに支出金額を縮減してまいりました。
平成21年度の予算計上額は120万円であり、マニフェストを発表させていただいた平成17年度予算額の250万円と比較し約2分の1に縮減しています。
1点目「選挙公報の発行」
今定例会に「三好町の議会の議員及び長の選挙における選挙公報の発行に関する条例」を上程させていただきました。これは、今後、執行されます町議会議員および町長選挙にあたり選挙公報を発行するための条例整備でございます。
2点目「職員数の削減」
“小さな組織で大きなサービスの提供”を目指し、平成18年度から向こう10年間で病院を除く職員数の10パーセントの削減に取り組んでおります。削減の状況につきましては、指定管理者制度の導入や事務の外部委託、さらには機構改革などによりまして、これまでに2.8パーセント削減いたしました。
平成21年度以降も市制施行に伴う福祉事務所の開設などの業務増はありますが、定員管理計画に基づき削減してまいります。
職員数の削減により行政サービスの低下があってはなりません。職員一人ひとりの資質をより高め、皆さまから信頼される職員、そして改善と向上意識を持つ職員の育成に取り組んでまいります。
3点目「民間の活力を活用」
職員の削減に伴い、民間の持つ能力やノウハウを公共施設の管理・運営に活かすため「指定管理者制度」を導入し、これまでに23施設で活用しております。
平成21年度は、新たに開園する黒笹保育園を指定管理により、天王保育園は施設移管により民間法人による管理・運営を行ってまいります。今後も三好丘交流センター、地区公民館、児童館の指定管理による管理・運営を検討してまいります。
平成21年度の当初予算規模については、次のとおりです。
会計種別 |
予算額 |
前年度対比(%) |
---|---|---|
一般会計 |
233億500万円 |
107.6 |
国民健康保険特別会計 |
36億5,506万1千円 |
90.0 |
下水道事業特別会計 |
14億9,517万6千円 |
87.7 |
老人保健特別会計 |
1,206万4千円 |
5.3 |
農業集落排水事業特別会計 |
5億369万3千円 |
96.5 |
介護保険特別会計 |
16億1,994万1千円 |
105.6 |
やすらぎ霊園特別会計 |
3,827万5千円 |
100.0 |
後期高齢者医療特別会計 |
2億7,141万4千円 |
96.2 |
病院事業会計 |
30億5,807万9千円 |
102.8 |
合計 |
339億5,870万3千円 |
102.9 |
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